泌尿器科の検査

尿検査

検体尿検査とは尿の成分を調べる検査です。尿中のタンパクや糖、潜血の有無を調べることで腎臓病や尿管〜膀胱〜尿道にかけての病気の可能性を探ります。
尿中たんぱくは腎臓の病気、潜血(尿に血が混ざった状態)は膀胱炎・結石・尿路系のがん、糖は糖尿病や甲状腺機能亢進症などのチェックに有用です。
検査の前にビタミン剤や栄養ドリンクを摂取すると検査結果に影響が出ることもあります。

血液検査

採血を行うことで貧血、肝臓や腎臓の異常、脂質異常症、糖尿病の有無が分かるだけでなく細菌感染症や炎症の存在も指摘できます。
泌尿器科特有の血液検査としてはPSA検査があります。PSAの測定は前立腺がんの早期発見に繋がります。
また昨今、国内でも増加傾向の性感染症である梅毒に関しても採血での診断が可能です。

レントゲン検査

レントゲンレントゲン検査では胸・腹部や骨の撮影をすることができ肺の状態や心臓の大きさ、お腹のガスの状態や骨折の有無といった所見を評価します。また撮影室内に設置したタブレット(iPAD Pro)にFPD画像処理コンソール画面を同期させることで連続した撮影画像を確認しながら尿管ステント留置や尿管皮膚瘻カテーテルの交換といった処置を行うことも可能です。

CT検査
(頭部、胸部、腹部等の全身の撮影が可能です)


当院にはCTも設置しておりレントゲン撮影では2次元でしか得られない情報を3次元で評価することが可能です。なお当院では従来の機器より低い被ばく線量で高画質の撮影をすることが出来ます。
また放射線技師が常駐している事から通常の撮影では診断の難しい腫瘍やリンパ節の転移も造影CT撮影にて可能です。
撮影された画像は遠隔読影サービスを利用した放射線専門医の画像診断にてレポート評価されます。

内臓脂肪検査

メタボリックシンドロームとは内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質異常症が合わさることで心筋梗塞や脳卒中といった重篤な病気を引き起こす病態です。
腹囲を測定(男性:85cm以上、女性:90cm以上)することで脂肪肥満を推定することも出来ますが当院ではCT検査にて皮下脂肪と内臓脂肪の面積と体積を測定することで「隠れ肥満」の存在も見落とすことなく診断し適切な生活指導や治療に結びつけることが可能です。

腹部超音波(エコー)検査

エコーお腹や背中の表面から超音波を当てることで腎臓や膀胱、肝臓といった臓器の病変有無を評価するだけではなく前立腺の大きさや残尿量も被曝等の侵襲なく評価できます。
消化管のガスが多かたり体型によっては画像の描出が困難なケースもあり他の検査を併せて行う事もあります。

膀胱尿道鏡検査

目で見て赤い尿を肉眼的血尿と言います。とりわけ痛みの伴わない肉眼的血尿は膀胱がんや腎盂・尿管がんに散見される所見であり内視鏡で精査することが大切です。
検査の前処置として男性の場合はゼリー状の麻酔薬を使用して尿道局所麻酔を行います。
細い内視鏡のスコープを外尿道口から入れ、尿道、前立腺、膀胱内を観察することで各種病変の有無を調べていきます。
また尿管結石等の手術治療の際に留置された尿管ステントを抜去する際にも使用します。

尿流量測定検査

トイレ型の検査機器に排尿をしていただき尿の勢いや量、要した時間などを調べます。
この検査は男性の前立腺肥大症や女性の骨盤臓器脱などによる排出障害(尿が出しにくい)や神経因性膀胱などによる蓄尿障害(尿が我慢できない)の評価に有用です。
また治療の前後で検査をすることで客観的に治療の効果を判断することができます。

前立腺がん検診

前立腺がんの検査方法はPSA(=前立腺特異抗原)検査や直腸診が一般的です。特にPSA検査は早期発見するために有効な検査で人間ドッグや自治体検診でも実施されるようになりました。PSAの正常値は4.0ng/mLと言われており4.0~10.0ng/mLはグレーゾーン(30~40%程度でがんを発見)10.0ng/mLを超えるとがんの疑いが強くなります。PSAの数値が高くがんの疑いがある場合は前立腺生検を行い、提携している病院にご紹介をさせていただきます。

各種がん検診

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